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ビオトープ観察日記vol.42 ~冬のビオトープ~

日中でも冷え込む日が続き、芯から冷える冬の気候になってきましたね。
みなとアクルスのビオトープ観察日記第42弾となる今回は、「冬のビオトープ」です!

秋に紅葉した落葉樹の葉が落ちて、ビオトープもすっかり冬の装いになってきました。
今回は、冬の静けさの中でひっそりと色づく植物をご紹介します!

【写真2枚目:ハマヒサカキの花 ・実】
花と実が同時に見ごろを迎えるハマヒサカキです。
直径5㎜ほどの黒紫色の実と、実と同じくらいの大きさの白い花をたくさんつけています。
つぼ状の花は下向き に咲きます。花の特徴として、ガスのような独特のにおいがします。
ビオトープの横の駐輪場周辺にもハマヒサカキが手近にあります。見かけたら一度香りをかいでみてはいかがでしょうか。

【写真3枚目:マンリョウの実 】
直径5~8㎜ほどの赤い実が、枝分かれした小枝の先にサクランボのようにつきます。
お正月の縁起物として飾られることもあるマンリョウ。縁起物でありながら赤い実を下につけるため、徳はあるけれど控えめな印象があるとされ「陰徳」という花言葉がついたといわれています。目を引く艶やかな赤色がとても綺麗です。

【写真4枚目:トベラ の実】
枝や葉に臭気があることから、節分や大晦日の厄除けに使うことでしられるトベラ。
直径15~20㎜ほどの実が3つに裂け、中から赤い種子が出てきています。
よく観察するとネバネバした糸を引く種子 の様子を見ることができます。
トベラの赤い実は鳥たちに人気です。ビオトープでは、実を食べにくるジョウビタキや
メジロなどの野鳥にも出会えますよ。

【写真5枚目:イロハモミジの冬芽】
秋に紅葉したイロハモミジの葉が落ち、春に向けて赤いコート(芽鱗)に包まれた新たな芽 が出てきています。春になると、この芽鱗が開き、幼い葉の間からたくさんの蕾が垂れ下がり、葉が開く前に花が咲くそうです。これからゆっくり芽吹いていくのが楽しみですね!

今回ご紹介した植物は、どれも1月の中旬~終わりごろまで楽しむことができます。
ビオトープには、この季節ならではの花や冬芽を出している樹木などがあるので、 みなとアクルスにお越しの際はぜひ覗いてみてくださいね!

※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。