みなとアクルスのビオトープ観察日記、植物紹介第5弾となる今回は、「ハマヒサカキ」をご紹介します!
ハマヒサカキは常緑樹で、2~4cm程の丸みを帯びた葉を1年中つけています。
晩秋から初冬にかけて白い花をたくさん咲かせますが、ハマヒサカキは雄雌で株が異なるため、木によってそれぞれ雄花が咲くものと雌花が咲くものに分かれます。
雄花の大きさは5~7mm程で、花びらは5枚、おしべが10本程あり、めしべはありません(写真3枚目)。
一方雌花の大きさは5mm程で雄花より少し小さく、花びらは5枚、めしべが1本あり、おしべはありません(写真4枚目)。
花が咲き終わると雌株には緑色の丸い実がつきます。実をつけるのは雌株のみで雄株には実がつきません。
実は秋ごろ熟し、次の花が咲くころ黒紫色になります(写真5枚目)。
ハマヒサカキの花はガスに付けられた臭いと似ているとよく言われますが、みなとアクルスのハマヒサカキも花が咲き始めた11月の初めの頃から、傍を通ると独特な臭いがするようになりました。
ビオトープのハマヒサカキの花の見ごろは終わりに近づいていますが、みなとアクルスではアクルスロードにもたくさん植えられており、まだ咲いているものもたくさんあります。
みなとアクルス内をお散歩中にガスのような独特の臭いがした時は、近くにハマヒサカキが植えられていないか一度周りを見回してみてくださいね。
※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。
【お詫び】2021/1/8の投稿時には「ツバキ科」と紹介しておりましたが、
国際標準の新分類体系APGⅢにおいては「モッコク科」となっております。
これに合わせ、記載を削除させていただきました。(2022/1/28再掲載)