みなとアクルスのビオトープ観察日記、植物紹介第10弾となる今回は、「イロハモミジ」の芽生えと開花をご紹介します!
秋の紅葉が有名なイロハモミジですが、春の芽吹きや夏の青葉もとても美しいことをご存じでしょうか。
昨年11月に紅葉の見ごろ間近とお伝えしたイロハモミジは、12月の上旬に紅葉し、下旬に落葉しました。
そして今年の3月下旬から冬芽が膨らみ始め、芽吹きを確認してから2週間ほどで一気に成長し、現在はすでに若々しい緑色の新葉が生い茂っています。(写真1枚目・2枚目)
新緑と共に、小さな赤い花も咲き始めました。(写真3枚目)
花の直径は5㎜ほどで、小さな5枚の花びらよりも、10本ほどある雄しべの方が目立ちます。
プロペラのような形をした、1㎝程の小さな実も確認できました。
葉が完全に開ききった直後に見せる、赤く縁どられた葉もこの時期の魅力のひとつです。(写真4枚目)
一般的に紅葉の美しさには、秋頃の降水量や日照時間、夜の冷え込みが関係していると言われていますが、実は夏の猛暑も関係が深く、日差しが強すぎると葉の縁が枯れて丸くなる「葉焼け」が起き、赤く染まらないことがあります。
昨年はビオトープに植えられている3本のうち、1本が葉焼けで葉が茶色くなってしまい、他の2本のように綺麗に紅葉しませんでした。
今年も暑い夏が予想されていますが、今から、秋に色付く美しいイロハモミジが楽しみですね!
みなとアクルスにお越しの際は、季節ごとに違った顔を見せてくれるイロハモミジをお楽しみください!
※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。