みなとアクルスのビオトープ観察日記第38弾となる今回は、「ドクダミ」をご紹介します!
ビオトープのドクダミは、3月下旬から葉が増え始め、5月上旬に開花しました。
ドクダミは、冬の間は地上部分が枯れたように見えますが、地中では根が成長している宿根草(しゅくこんそう)です。
春になると地上に茎や新芽を出して、たくさんのハート型の葉を広げます。(写真①、②)
その新葉は、裏側や縁が赤紫色を帯びるという特徴があります。(写真③)
そして5~6月頃に花を咲かせるのですが、白い花びらに見えるところは、「総苞(そうほう)」と呼ばれる、葉が変形したものです。
4枚ある白い「総苞」の中央にある黄色い部分が花となり、めしべとおしべが集まって、穂状になっています。
白い「総苞」は花を包んで守る働きをしていて、内側の花が成熟する頃、外側に開きます。(写真④、⑤)
また、ドクダミは別名「十薬(じゅうやく)」と呼ばれ、古くから多くの薬効があることが知られています。
乾燥させた葉や茎で作る「ドクダミ茶」を、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
ドクダミ茶にはデトックス効果や冷え性改善、便秘解消などの効果があります。
その他にも、ドクダミにはシミ予防などの美肌効果や、炎症を抑える効果などもあるそうで、「十薬」という名がついたことにも納得できますね。
現在、ビオトープでは様々な木々が、夏に向けて葉を増やしています。
みなとアクルスにお越しの際は、ぜひ爽やかな新緑をお楽しみください。
※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。