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ビオトープ観察日記vol.33 ~植物紹介「ソヨゴ」~

みなとアクルスのビオトープ観察日記第33弾となる今回は、「ソヨゴ」をご紹介します!

ソヨゴはモチノキ科モチノキ属の常緑樹で、縁が波打っている葉を1年中つけています。
葉が風にそよぐと擦れあい、そよそよと音を立てることが名前の由来だと言われています。

5~6月頃、小さな白い花を咲かせます。
花の大きさは5㎜ほどで目立たないため、よく見てみないと咲いていることにも気付かないほどの大きさですが、とても可憐な花です。
ソヨゴは雌雄異株のため、雌花が咲く木と雄花が咲く木に分かれます。
ぽつりぽつりと長い柄の先に1つの花が咲く雌花に比べ、雄花は柄が短くいくつも固まって咲くという特徴があります。
(雌花:写真1枚目/雄花:写真2枚目 ※雄花はビオトープ外で撮影)
受粉した雌花は、サクランボのように枝からぶら下がる小さな実をつけます。(写真3枚目)
実は秋頃に熟すと赤色に変わり、12~2月くらいになると落ちていきます。
ビオトープでは、10月末からソヨゴの実が真っ赤に色づいています。(写真4枚目)

冷たい風の吹く日が増え、ビオトープでは生き物を目にする機会は少しずつ減ってきましたが、みなとアクルスには、これからの寒い時期に実をつける植物がたくさんあります。
みなとアクルスにお越しの際は、冬の澄んだ空気の中、ひっそりと佇む植物にぜひ目を向けてみてくださいね。

※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。