みなとアクルスのビオトープ観察日記第36弾となる今回は、「カマキリ」の卵をご紹介します!
このコーナーでは昨年もご紹介しましたが、今年もビオトープでカマキリの卵を発見することができました!
カマキリは秋に産卵し、冬を越した卵は5月頃ふ化します。
卵は「卵しょう」と呼ばれるスポンジ状の塊に包まれており、1つの卵しょうには100~300ほどの卵が入っています。
産卵場所や卵しょうの形はカマキリの種類によって異なります。
日本には、オオカマキリやハラビロカマキリなど約10種類のカマキリが生息していますが、ビオトープでは昨年に引き続き、チョウセンカマキリの卵を2つ確認することができました。
チョウセンカマキリの卵しょうは縦長の形をしていて、木の枝や草の茎などに産み付けられます。
ビオトープではトベラの木(写真1枚目)に1つ、シラカシの木(写真2枚目)にもう1つ、産み付けられていました。
しかし2月上旬に確認してみると、1つは跡形もなく消えていました(写真3枚目)。
鳥に食べられてしまったのでしょうか…?
卵しょうを脅かす存在は鳥だけではありません。
カマキリの卵しょうの中に卵を産む昆虫もいて、その幼虫はふ化すると、卵を全て食べ尽くしてしまうこともあるそうです。
夏頃に出会うカマキリの成虫は、運良く苦難を乗り越えて無事に成長できたカマキリなんですね。
カマキリが産卵する頃は、葉が生い茂っているため卵しょうを見つけるのは難しいですが、冬から新芽の出る春までの間は少し見つけやすくなります。
みなさんも、カマキリの卵がないか、探してみてくださいね!
※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。