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ビオトープ観察日記vol.28 ~植物紹介「ムラサキシキブ」~

みなとアクルスのビオトープ観察日記第28弾となる今回は、「ムラサキシキブ」をご紹介します!

ムラサキシキブは、シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木です。

6~7月頃、小さな淡紅色の花を咲かせます。(写真1枚目)
9月頃になると3㎜ほどの緑色の実をつけ、月日とともに少しずつ紫色に色づいていきます。(写真2枚目)
葉も緑色から黄色にゆっくりと色を変えますが、ビオトープでは昨年の秋、ピンク色に紅葉する葉も見られました。(写真3枚目)
深みのある紫色の実や、葉色が移りゆく様子は、閑寂な秋の訪れを感じさせてくれます。
落葉後もしばらく実が残ることが多く、初夏から初冬まで、彩り豊かな様々な表情を楽しむことができます。

ムラサキシキブは、紫色の実をたわわにつけることから「紫重実(ムラサキシキミ)」と呼ばれていましたが、紫色の丸い実の美しさを源氏物語の作者である紫式部にたとえ、「ムラサキシキブ」という名前になったと言われています。
もともと紫色は高位にある者が身に着ける色であったことや、紫式部にちなみ、「上品」「聡明」などという花言葉がつけられています。

現在ビオトープでは、ムラサキシキブの実が少しだけ赤みを帯びてきました。
港北運河沿いの遊歩道「キャナルウォーク」や、ららぽーと西側の「オーバルガーデン」には、ムラサキシキブの近似種「コムラサキ」がたくさん植えられており、一足先に紫色に色づいた実が、秋の装いを見せています。(写真4枚目)
ムラサキシキブは葉のふち全体に小さなギザギザがあり、実がまばらにつきますが、コムラサキは葉の上半分だけがギザギザで、実がまとまってつき枝が垂れるという違いがあります。

みなとアクルスにお越しの際は、秋に向けて色づくムラサキシキブとコムラサキの実をぜひお楽しみください。
中には白い実の「シロミノコムラサキ」も紛れていますので、探してみてくださいね!(写真5枚目)

※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。