みなとアクルスのビオトープ観察日記第30弾となる今回は、脱皮直後の「オンブバッタ」をご紹介します!
9月中旬、ビオトープの水辺で脱皮したばかりのオンブバッタを発見しました!
すぐ近くには、このオンブバッタのものと思われる皮が落ちており、水草につかまって一生懸命身体を伸ばし、羽を乾かしていました。(写真1・2枚目)
昆虫は、成虫になる最後の成長過程で「さなぎ」になる完全変態と、さなぎにはならずに成虫まで成長する不完全変態に分類されます。
昆虫の約8割が完全変態に分類され、イモムシからさなぎになるチョウが有名ですよね。
一方で、バッタは不完全変態に分類されます。不完全変態の場合、成虫になる前の状態を、幼虫ではなく若虫と呼ぶそうですよ。
ふ化したばかりのオンブバッタはとても小さく羽もありませんが、脱皮を繰り返しながら徐々に羽ができ始め、5回の脱皮を経て立派な羽を持つ2~4㎝程の成虫になります。
写真1枚目のオンブバッタは発見してから15分ほど経つと身体も羽もしっかり伸び、羽を閉じた様子を見ることができました。(写真5枚目)
後ろ足はまだ少し力が入りきっていないようにも見えますが、無事に羽化できたようです。
ビオトープではこれからの時季、名前の通りメスがオスをおんぶするオンブバッタの姿がたくさん見られますので、みなとアクルスにお越しの際はぜひビオトープをのぞいてみてくださいね!
※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。