みなとアクルスのビオトープ観察日記第22弾となる今回は、「ヤマモモ」をご紹介します!
ヤマモモはヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹で、夏に甘い実をつける植物です。
雄と雌で特徴が異なる雌雄異株の植物で、それぞれ雄の株は雄花を、雌の株は雌花を咲かせ、雌花は受粉すると実をつけます。(みなとアクルスでは雌雄どちらの株も観察できます)
ヤマモモの葉は、長細く先が膨らんだ形(倒披針形)をしています。
春になると、雄株では、葉の付け根に緑色の花序(花をつけた枝)ができ始めます。
花序は少しずつ赤色に変化しながら、2~3㎝程まで成長します。(写真1枚目)
赤くなった花序は膨らみ、はじけたように開花しますが、ヤマモモには花びらがなく、花びらのように見える部分は全て雄しべです。(写真2枚目)
一方雌株では、葉の付け根に1~2㎝程の花序ができ、中から3㎜程の2つに割れた赤い柱頭がでてきます。
雌花も雄花と同じく花びらはありません。(雌花はとても小さく目立たないためか、残念ながら今年ビオトープで確認できませんでした)
6~7月頃になると、雌株には2cm程の緑色の実がつき、熟すと赤色になります。(写真3・4枚目)
実は甘さに加え酸味があり、ジャムや果実酒にして食べられることが多いそうですよ。
現在ビオトープでは、赤く色づき始めたヤマモモの実を見ることができます。
みなとアクルスにお越しの際は、ぜひ華やかに色づいたヤマモモをお楽しみください。
※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。