みなとアクルスのビオトープ観察日記、植物紹介第11弾となる今回は、「トベラ」をご紹介します!
以前このコーナーで、ビオトープに咲いた花としてご紹介しましたが、アクルスロードや分譲マンション「パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス」周辺の歩道など、まちの他の場所でも開花した姿を見かけるようになりました。
トベラはトベラ科トベラ属の常緑低木で、白やクリーム色の花を咲かせ、雄花と雌花で特徴が異なる、雌雄異株の植物です。
枝先には、先端が丸い形をした10㎝程の葉をかたまってつけます。(写真1枚目)
4~5月頃に2㎝ほどの花を咲かせ、雌雄どちらも、咲き始めは白く、少しずつクリーム色に変化します。
雄花と雌花では、5本ある雄しべが目立つ方が雄花(写真2枚目)、目立たない方が雌花(写真3枚目)といった違いがあります。
花の後には1.5~2cmほどの実をつけます。(写真4枚目)
この実は緑から黄色、茶褐色に変わり、秋に熟すと3つに割れ、中から赤いネバネバした種子が出てきます。(写真5枚目)
みなとアクルスのビオトープでは、4月下旬からトベラの花が次々に咲き始めています。
ビオトープのトベラは小さな生きものにとても人気です。
昨年の春にはカエルが雨宿りや日向ぼっこに訪れ、夏にはハチが巣を作り、秋にはカマキリが卵を産みつけました。
その他にも、トンボやテントウムシがひと休みしている姿や、赤い種子に小鳥たちが集まる姿をよく目にしました。
トベラの花を見かけたら、近くに小さな生きものがいないか、ぜひ探してみてくださいね!
※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。