みなとアクルスのビオトープ観察日記、生きもの紹介第9弾となる今回は、「ツチイナゴ」をご紹介します!
5月中旬、ビオトープの水辺の草の上で「ツチイナゴ」を発見しました。
ツチイナゴはバッタの仲間に分類される昆虫で、オスの体長は5㎝ほど、メスは6㎝ほどの大きさです。
1枚目・2枚目の写真に写っているツチイナゴは成虫で、6.5㎝ほどの大きさでした。
イナゴやバッタの仲間は卵の状態で越冬するものが多いのですが、ツチイナゴは珍しく成虫の状態で冬を過ごします。
冬を越した成虫が春に産卵し、卵は夏前に孵り、夏の間は幼虫として成長します。
そして秋頃に成虫となり、土の近くの草に隠れて冬を越します。
幼虫期は夏の青葉の中、成虫になると冬枯れした草の中で過ごすため、敵に見つからないよう、成虫になるタイミングで体の色を、緑色から茶色へ変えます。
ツチイナゴはトノサマバッタやクルマバッタとよく似ていますが、目の下に縦の模様が入っているのが特徴です。
どの種類か迷ったときは、目の下を見てみてくださいね。
昨年の夏から秋にかけて、ビオトープではハネナガイナゴ(写真3枚目)やトノサマバッタ(写真4枚目)、オンブバッタ(写真5枚目)、ショウリョウバッタを確認することができました。
今年はどんなバッタの仲間に出会えるのか、今から楽しみですね!
※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。