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ビオトープ観察日記vol.20 ~生きもの紹介「トンボ②」~

みなとアクルスのビオトープ観察日記、生きもの紹介第8弾となる今回は、「トンボ」の羽化をご紹介します!

ビオトープでは、春の暖かさにつられ、様々な生きものが姿を見せるようになってきました。
ビオトープでたくさんのトンボに出会えることを昨年ご紹介しましたが、今年も4月下旬からトンボが増え始め、ビオトープ内でトンボの羽化も確認することができました。

トンボの幼虫「ヤゴ」は水中に生息しています。
ヤゴとして過ごす期間は種類によって異なり、短いものは数か月、長いものは8年ほどヤゴのまま過ごします。
成虫になる時期がくると、ヤゴは水辺の草にのぼり、羽化を始めます。
殻から出てきたばかりの体は全体的に白っぽく、羽も縮んでいます。(写真1枚目)
徐々に体が伸びて色が付き、羽も広がり透明に変化していきます。(写真2・3・4枚目)
羽化して飛べるようになるまで数時間かかりますが、その間、その場から動くことはできず、羽化中に食べられてしまったり、水に落ちたり、上手く羽を広げられなかったりすると、残念ながら命を落としてしまうこともあります。

昆虫の羽化直後の状態を「テネラル」と呼ぶそうで、テネラルなトンボは羽がまだ乾ききっておらず、光に当たると反射してとてもキラキラしています。(写真5枚目)
飛び始めはよろよろ、フラフラな状態で力のない飛び方をしていますが、羽化してから1日程度でまっすぐ飛べるようになるそうです。

ビオトープでは、季節の移り変わりとともに、植物の変化や生きものの成長を感じることができます。
みなとアクルスにお越しの際は、今の時期にはどんな生き物が見られるのか、ぜひビオトープを覗いてみてくださいね。

※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。