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ビオトープ観察日記vol.16 ~植物紹介「アオキ」~

みなとアクルスのビオトープ観察日記、植物紹介第8弾となる今回は、「アオキ」をご紹介します!

アオキは、アオキ科アオキ属の常緑低木で、以前ご紹介したハマヒサカキと同じく雌雄異株の植物です。
1年を通して青々とした緑色の枝や葉をつけることが名前の由来だと言われています。
花言葉には、「若く美しく」「初志貫徹」「変わらぬ愛」「永遠の愛」などがあります。

アオキの葉の長さは3~10cm程で艶があり、縁にはギザギザの棘があります。(写真1枚目)
3~5月頃になると、雌雄どちらも赤褐色の花をかたまって咲かせます。
雄花には花びらが4枚、クリーム色のおしべが4本あり、雌花には花びらが4枚、緑色のめしべが1本あります。(写真2・3枚目)
雌株には秋頃2cm程の楕円形の実がつき、冬に熟し緑から赤へと色を変えます。(写真4・5枚目)
この冬、実をつけたのは1株だけでした。
数少ない実が熟すのを楽しみに観察していると、赤く熟した実は数日後に一つ消え、また赤くなると消え、を繰り返し、とても不思議に思っていました。
どうやらアオキの実はヒヨドリの好物らしく、赤くなったものから順に食べられていたようです。

みなとアクルスのビオトープでは、昨年の12月にあわてんぼうな雄株1株が花を咲かせ始めました。
残りの雄株は3月上旬から、雌株は3月中旬から花を咲かせています。

色も大きさも目立ちにくく、ひっそりと咲くアオキの花。
ぜひ足元に注目して探してみてくださいね!

※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。