みなとアクルスのビオトープ観察日記第41弾となる今回は、「トンボ」をご紹介します!
今年もたくさんのトンボを、みなとアクルスのビオトープで見ることができました!
みなさんはトンボの「目」をじっくり見たことはありますか?
実は、トンボはたくさんの目を持っているんですよ。
左右に一つずつある、顔の半分ほどを占める大きな目は、「複眼」といいます。
複眼は、「個眼」と呼ばれる六角形の小さな目が約1万~3万個集まったものです。
小さな個眼1つだけでは物体を認識することはできませんが、いくつもの個眼が捉えた情報を脳でつなぎ合わせ、1つの映像として捉えているそうです。
トンボの複眼の大きさは昆虫の中で最大と言われており、この大きな複眼のおかげで、トンボは飛んでいる獲物を捕まえられるほどの高い動体視力を持つと言われています。
さらに、この複眼の間には「単眼」と呼ばれる小さな目が3つあります。
この単眼で光を感じ、明るさ・暗さを知ることができます。
この単眼のおかげでトンボは水平感覚を持ち、まっすぐ飛ぶことができるそうですよ。
わたしたちは、人間以外の生物も人間と同じような世界が見えていると思いがちですが、昆虫には紫外線を視る能力があり、カエルには暗がりでも色を見分ける能力があります。生きものによってさまざまな眼があり、生活する環境に応じて進化してきた眼には不思議がいっぱいで、面白いですね。
みなとアクルスにお越しの際は、生きものたちに会いにビオトープをのぞいてみてくださいね!
※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。