夏を間近に控えたビオトープでは、様々な生きものの姿が見られるようになりました。
みなとアクルスのビオトープ観察日記第39弾となる今回は、「夏の虫」達の様子をご紹介します!
トベラの花が咲いたころ、花を観察していると、ブンブンと大きな羽音をたてる何かが近づいてきました。(写真①)
黄色と黒色の虫が目の前を横切り、スズメバチかと警戒したのですが、その正体は蛾のオオスカシバでした。
オオスカシバは体長は5㎝ほどで、透明の羽が特徴です。
緑・赤・黄・黒という珍しい色が目を引きます。
また、ビオトープ内の芝生の上を歩くと、草を踏む足から逃げるようにぴょーんぴょーんと跳ねる何かが目に入ります。
跳ねた先をじっくり見てみると・・・ バッタの幼虫でしょうか。(写真②)
アップで撮影していますが、実際にはまだ6~7㎜ほどの大きさでした。
次は、バッタの幼虫を追いかけながら芝生を見ると、草の中で何か黒いものが動きます。(写真③)
注意深く観察すると、コオロギの幼虫が3匹ほど草の根本で俊敏に動いていました。
池の水辺では、こちらでもぴょんっ、と水草に飛び移るものが目に入ります。(写真④)
そこには、草と全く同じ色の昆虫が!キリギリスかヤブキリの仲間でしょうか。
まだ羽がない幼虫のようですが、長い触覚としっかりとした後ろ脚を持っています。
さらに、池の水草には、梅雨の時期らしくカタツムリがいました。(写真⑤)
カタツムリは貝の仲間で、日本には約800種類ものカタツムリがいるそうですよ。
ビオトープでは今回ご紹介した生きもの以外にも、トンボやカエル、テントウムシなどを観察できます。
みなとアクルスにお越しの際は、暑さに気を付けながら、ぜひビオトープを覗いてみてくださいね!
※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。