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ビオトープ観察日記vol.25 ~植物紹介「ベニシダ」~

みなとアクルスのビオトープ観察日記、第25弾となる今回は、「ベニシダ」をご紹介します!

ベニシダはオシダ科オシダ属の常緑のシダ植物です。(写真1枚目)
植物の多くは、花が咲き、実をつけて子孫を増やす「種子植物」ですが、シダ植物は花や実はつけず、葉の裏にできる胞子で繁殖する「胞子植物」です。

ベニシダは春になると、上部がくるくると巻いた形の新芽を出します。
ビオトープでは、3月の終わりに新芽を確認しました。(写真2枚目)
新芽は山菜として有名なゼンマイやワラビとよく似ていますが、ベニシダは食べられません。
新芽が伸びると三角形に葉を広げ、30~70㎝程まで成長します。
成熟した葉の裏側には、丸い小さな胞子嚢(胞子の入った袋)がたくさんできます。(写真3枚目)
名前の由来は、春の若葉が赤みを帯びることや、胞子嚢を包む膜が赤い時期があることだと言われています。
夏になると胞子嚢は熟して茶褐色や黒っぽい色になり、はじけるようにして胞子を飛ばします。(写真4枚目)

ビオトープでは現在、青々としたベニシダをたくさん見ることができます。
ベニシダを観察する際は、ぜひ葉の裏側にも注目して見てみてくださいね!

※ビオトープの中にはみなとアクルスエコツアーでお入りいただけます。現在新型コロナウイルスの影響でツアーを中止していますが、ビオトープの様子は外側に設置されているデッキなどからご覧いただけます。

【お詫び】8/4の投稿時に、写真を5枚掲載しておりましたが、1枚異なる写真が含まれていました。削除するとともに、本文も訂正しております。(9/1再掲載)