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ビオトープ観察日記vol.48 ~植物紹介「マンリョウ」~

冬も終盤に近づきましたが、寒さの厳しい日が続きますね。
みなとアクルスのビオトープも、冬枯れの様相となっています。
一見、物悲しい雰囲気ですが、よく見ると鮮やかな赤い実をつけた植物が見つかります。
それはヤブコウジ科ヤブコウジ属の「マンリョウ」です。
赤い実がひと際目立ちますが、その葉にも特徴があります。
「マンリョウ」の葉は、ふちの部分がフリルのように波を打ったような形をしています。
(2枚目の写真の上側に写っている葉がマンリョウです。下側の葉(トベラ)と比較すると違いは明らかです。)
また、「マンリョウ」は繁殖力が強い植物として知られていますが、その理由のひとつに、葉の淵の波を打ったような谷間の部分に共生する“葉粒菌(ようりゅうきん)”という細菌が関係していると考えられています。
この葉粒菌の働きは、まだはっきりとは解明されていませんが、一説には『窒素を固定して、空気から栄養を作る』、『防虫効果を持つタンパク質を生成する』等と言われており、「マンリョウ」が強い繁殖力を持つ要因のひとつと考えられているそうです。
植物の繁栄の秘訣には未だに解明されていないことも多く、その中には、今後、私たちの生活に役立つものがあるかもしれませんね。

「マンリョウ」はビオトープの外周に植えられていますので、お近くに立ち寄られた際には、ぜひ探してみてください。