寒さが少し和らぎ、春の足音が聞こえ始めたある日。青空の下、凛とした姿で咲き誇る花に出会いました。それは、古くから日本人に愛されてきた「ヤブツバキ」です。
学名は「Camellia japonica」。この名前に「japonica」とあることからもわかるように、ヤブツバキは日本原産の花で、その美しさから今では世界中で親しまれています。
ヤブツバキの花は、鮮やかな赤色と肉厚の花びらが特徴で、散り際も花びらが散ることなく、花ごと落ちる姿が印象的です。このため、散った後もその美しさが保たれ、庭や公園に彩りを添えています。また、早春にはこの花の蜜を求めて、小鳥たちが集まる様子も見られます。
ヤブツバキは、数々の芸術作品にも影響を与えてきました。たとえば、オペラの名作「椿姫」。その原作となった小説のモデル、マリー・デュプレシは椿の花をこよなく愛し、常に身に着けていたと言われています。
さらに、世界的なファッションブランドの創始者、ココ・シャネルも椿の花に魅了された一人です。彼女は、椿の花を自身のデザインに数多く取り入れました。
ヤブツバキの花言葉は「控えめな素晴しさ」や「気取らない優美さ」。その奥ゆかしい姿は、見る人の心を惹きつけます。
みなとアクルスでは、「スポーツゾーン」の邦和みなとゴルフ、チェリーみなと店、邦和グリーン周辺でヤブツバキをご覧いただけます。早春の穏やかな日差しの中で咲くヤブツバキの凛とした美しさを、ぜひご自身の目で確かめてみてください。