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SDGsの取り組み⑨「目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう」

【本文】
みなとアクルスは、様々な活動を通じて、SDGs※に掲げている17のゴールのうち、10のゴール達成に貢献しようと取り組んでいます。
今回は、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の達成に向けた取り組みについてご紹介します。

みんなが幸せで、豊かに暮らすためには、産業の発展、新しい技術を生み出すイノベーション(技術革新)が必要です。
目標9では、強靭(きょうじん)なインフラ設備を整備して、持続可能な産業化とイノベーションの促進を推進することが目的となっています。
インフラとは、生活や産業に必要な社会的な施設・設備・サービスのこと。
非常時や災害時に早く復旧できるような構造や、安全・安心に活動を継続できる体制を整えたものが、本当の意味での“強靭なインフラ”だと考えられます。
みなとアクルスでは、停電などの非常時や災害時にもエネルギー供給が継続できる強靭な設備を整備し、まちの機能が維持できるようにするとともに、各種訓練などを通して、目標9の達成に貢献しています。

〈みなとアクルスのインフラ整備〉
みなとアクルス周辺のエリアは、南海トラフ巨大地震が発生した場合、最大震度6強、最大1.5mの津波浸水が想定されています。
この対策として、建築物やインフラの耐震化・液状化対策を行うとともに、土地の嵩上げや重要施設・設備を2階以上に設置しています(写真①)。
まちの各施設にエネルギーを供給する拠点のエネルギーセンターは、分散型電源によるエネルギーネットワークや、断水時にも使用できる運河水や井水により、災害時でもエネルギー供給の継続が可能です。
加えて、災害時には隣接する港区役所へ電力を供給できるようになっており、地域の防災力向上にも貢献しています。
さらに、まちの施設内のデジタルサイネージ(電子掲示板)は、災害時に地震や津波に関する情報を一斉送信し、まちを訪れている方々にお知らせします。

〈みなとアクルスが取り組む各種訓練〉
災害時でもまちの安心・安全を確保するため、みなとアクルスまちづくり推進協議会を中心に、まちの各施設・従事者等が連携し、様々な訓練・講習会などを実施し、災害時に速やかな行動がとれるように備えています。

○防災訓練
実際の被害状況を想定した訓練を、定期的に実施しています。
まち内の各施設が連携し、専用の無線・光内線電話を用い状況などを確認・共有する「情報伝達訓練」(写真②)や、まちの公共施設の状況を確認する「施設巡回訓練」、倒木や冠水などで通行が危険と判断した時に道路を封鎖し安全を確保する「アクルスロードの封鎖模擬訓練」などを行い、災害時の対応能力の向上を図っています。

○港区役所への電力供給模擬訓練(写真③)
災害時にみなとアクルスから港区役所へ電力を供給するため、系統の切り替え方法や作業手順などを双方で確認するための模擬訓練を、港区役所とエネルギーセンターが連携して行っています。

○救命講習(写真④)
まちの従事者・住民の方々向けに、AEDの使用方法や心肺蘇生法などを学ぶ講習会を実施しています。

みなとアクルスはインフラの整備だけでなく、災害時にもまちの安心・安全を確保するための体制・準備を整えることで、引き続きまちの強靭化に取り組んでいきます。
みなさんも、ご家庭での防災対策や地域の避難所について調べてみることなどで、SDGsの達成に協力してみませんか?


【※「SDGs」とは】
貧困や学習、エネルギーなど様々な分野で起きている問題に取り組むことで、地球上の「誰一人取り残さない」持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標です。
目標は17のゴール・169のターゲットから構成され、2030年の達成に向けて全世界が取り組んでいます。