日が徐々に長くなり、冬の終わりが近づいてきましたね。ぽかぽかした気候のある日、エネルギーセンターに向かう途中、ふと港北運河に目を向けると、額と嘴だけが白く、体のほかの部分が黒っぽい鳥を見かけました。
調べてみると、ツル目クイナ科に属する“オオバン”という名前の水鳥のようです。オオバンは、夏には北海道や東北地方で、冬には関東から西の地域で過ごす漂鳥(ひょうちょう)ですが、近年では同じ地域で繁殖する留鳥(りゅうちょう)が増えているというデータもあるようです。
残念ながら、陸に上がったオオバンの姿を目にすることはできませんでしたが、オオバンは「弁足」と呼ばれる、木の葉に似たひれ状の特徴的な水かきを持っています。この弁足は、水中での移動だけでなく、地面を歩くことにも適した構造になっているそうです。
私が観察している間、オオバンは水面をちょんちょんと啄んで食事をしていましたが、彼らは潜水も得意なようです。少し飛び上がって勢いをつけ、水底まで潜り、水草を食べる姿も見られることがあるそう。今回はその姿を見ることはできませんでしたが、いつかオオバンが潜る瞬間を目にしたいと願っています。
これからの季節、港北運河沿いのキャナルウォークは、散歩や日向ぼっこにぴったりの場所です。運が良ければ、数羽で群れているオオバンたちを観察できるかも?
ぜひ遊びに来てくださいね。