みなとアクルスは、様々な活動を通じて、SDGs※の17のゴールのうち、10のゴールの達成に貢献しようと取り組んでいます。
今回は、目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」の達成に向けた取り組みについてご紹介します。
目標7は、世界のだれもが安価で安定的なエネルギーを使用できるようにすること、エネルギー効率を高めて資源を大切に使うこと、そしてクリーンなエネルギー(再生可能エネルギー)の活用を拡大し、そのための設備導入や技術向上を推進することなどを目指しています。
みなとアクルスでは低炭素なまちづくりを進め、環境にやさしいエネルギーにより、安全安心で快適なくらしを提供するための様々な取組みを行っています。
〈みなとアクルスの取り組み〉
1.災害に強く、地産地消率を高める自立分散型エネルギーの導入
みなとアクルスでは、熱電併給設備のガスコージェネレーションや家庭用燃料電池(エネファーム)、再生可能エネルギーの太陽光発電、未利用エネルギーの運河水の熱や発電時の排熱を利用する熱源設備、大型蓄電池のNAS電池など、自立分散型設備により電気や熱をつくっています。このエネルギーをエリア内の各建物に、地中埋設した自営線で送ることで、災害時もエネルギー供給を継続するとともに、ムダなく効率的にエネルギーが活用でき、エネルギーの地産地消に寄与しています。
2.再生可能エネルギーの活用
都市部にあるみなとアクルスは再生可能エネルギーの設置場所の確保が難しい地域。そのため、エリア内には太陽光発電350kW分を設置し、エリア外から木質バイオマス電力を1,000kW常に受電します。深夜時間帯に需要が1,000kWを下回る時にはNAS電池へ充電し、翌日昼間のピーク時間帯に放電することで、再生可能エネルギーを最大限活用しています。
3.需要家と一緒に取り組む省エネ活動
エリア内のエネルギー需給をエネルギーシステム「CEMS」によりエリア内のエネルギーデータを一括管理しています。そのため、気象情報や過去のデータを基に、エネルギー需要を予測することができ、省エネや省CO2を考慮した最適な運転計画を立案・実施します。さらに、エネルギー需要が高まることが予測されると、需要家に節電の協力を要請する「デマンドレスポンス」を行います。
また、供給事業者や需要家などの関係者による低炭素推進協議会を通して、省エネ活動の進捗状況や効果検証の確認、各種課題解決に向けた協議を行い、エリア全体でエネルギーマネジメントを行っています。
これらの省エネの取り組みにより、みなとアクルスは2020年度に「愛知環境賞」と「コージェネ大賞」を、2021年度には「省エネ大賞」を受賞しました。
今後も再生可能エネルギーや未利用エネルギーなどを組み合わせ、先進技術を駆使し、省エネ・省CO2に取り組むとともに、持続可能な社会の実現、SDGsの達成に貢献してまいります。
みなとアクルスのエネルギー使用状況は、まち内施設のデジタルサイネージや下部関連リンク「まちのエネルギー情報」のWEBで公開しており、ご覧いただくことができます。
皆さんも、冷暖房や冷蔵庫の設定温度を見直したり、LED電球に取り換えたりするなど、できることから始めてみませんか?
【※「SDGs」とは】
貧困や学習、エネルギーなど様々な分野で起きている問題に取り組むことで、地球上の「誰一人取り残さない」持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標です。
目標は17のゴール・169のターゲットから構成され、2030年の達成に向けて全世界が取り組んでいます。