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まちの紹介

みなとアクルスの浸水対策

「50年に1度の豪雨」、「100年に1度の台風」…
近年「何十年に1度」と言われる大規模な水害が、毎年のように日本各地で発生しています。
明日、自分の住んでいる地域が水害に遭う可能性もゼロではありません。
台風などの自然現象は避けることはできませんが、被害を最小限に抑えるため、災害に対して日頃からできる限り備えておくことが大切です。

みなとアクルスでは、災害に強いまちづくりを目指し、様々な災害からまちを守る取り組みを進めています。
「水防月間」※である今月は、大雨・洪水・津波など水による災害を防ぐために、みなとアクルスが行っている浸水対策についてご紹介します。

◆まちの各所に整備された巨大な貯水施設
みなとアクルスでは、雨水を一時的に留めておく貯水施設を敷地内に複数設けています(写真1枚目)。
貯まった水は港北運河へ時間をかけてゆっくり放水し、近隣地域の下水道にかかる負担軽減に貢献しています。
また、浸透性の高い舗装や、エリア内の各所に整備された緑地も、地中に雨水が吸収されやすくし、まちの外へ流れる雨水の量を抑制する役割があります(写真2枚目)。

◆アンダーパスに排水ポンプを設置
まちの東西を結ぶ道路「アクルスロード」のアンダーパス部分には排水ポンプを設置しています。
万が一の冠水時にはセンサーが働き、通行する自動車や歩行者へ電光表示板で注意を促します(写真3枚目・4枚目)。
さらに、通行に危険が伴うと判断される場合には、アクルスロードを通行止めにすることで、通行者の安全を確保します。

◆重要施設・設備は浸水時にも機能
みなとアクルスでは津波の浸水に備え、建物ごとに土地をかさ上げしています。
また、浸水時にもまちの機能が継続されるよう、監視室などの主要施設や重要なエネルギー設備等は建物の2階以上に設置しています。


◆9,000人分の津波避難スペース
南海トラフ巨大地震が発生した場合、みなとアクルスでは最大1.5m程度の津波浸水が想定されています。
ららぽーと立体駐車場(3階以上)とエネルギーセンター屋上は、名古屋市から「津波避難ビル」に指定されており、合計9,000人が一時避難できるスペースを確保しています。

◆災害対応力を高める各種訓練
みなとアクルスでは、万が一水害が発生した場合に迅速に対処できるよう、水害発生時等を想定して専用の通信設備(光電話、無線)を使った連絡訓練や、アクルスロードの封鎖訓練などに取り組んでいます。

東海地方では5月16日に梅雨入りが発表されましたが、今年の梅雨入りは統計史上2番目に早く、梅雨入りが早い年は、梅雨明けが遅くなる傾向があるそうです。
梅雨や台風に備える時期である「水防月間」に、皆さんもお住まいや職場周辺の避難場所、避難経路、災害用備蓄などを、改めて確認してみてはいかがでしょうか。

【※「水防月間」とは】
昭和61年の台風10号による出水の際における懸命な水防活動を契機として、水防活動が極めて重要であることが再認識されたため、昭和62年度から毎年出水期前の5月(北海道は6月)を水防月間とし、水防の重要性を国民に周知すること等を目的として各種行事を実施しているものです。(国土交通省HPより)