今年の夏は記録的な暑さが続きましたが、ようやく秋の気配が感じられる季節となりました。10月中旬以降、港北公園沿いの遊歩道「キャナルウォーク」では、シソ科ムラサキシキブ属の「コムラサキ」が鮮やかな紫色の実をつけ、周囲に彩りを添えています。
また、ビオトープに目を向けると、どんぐりのなる木では、どんぐりたちがすくすくと成長を続けています。写真はブナ科コナラ属の常緑広葉樹「アラカシ」です。小さな実がコロンとした姿で愛らしく、見ているだけでほっこりした気持ちになりますね。
そんな中、こちらにも小さな発見がありました。
キャナルウォーク沿いに並ぶソメイヨシノの木々の中には、葉がすっかり落ちてしまった株があり、その木をよく観察してみると、なんと小さな芽が顔を出しているのです!これは冬芽と呼ばれ、これから冬に入る前に一旦休眠し、成長を止めます。そして厳しい冬の寒さにさらされることで再び目を覚まし、春の暖かさによって成長し花を咲かせるそうです。春の訪れを心待ちにしているかのようなその姿に、思わず驚きと感動を覚えました。
彼らは来年の春に、いったいどのような美しい姿を見せてくれるのでしょうか。これからも成長を見守っていきたいと思います。
みなさまも、みなとアクルスを訪れた際には、季節の移ろいを感じさせてくれる植物たちの変化を探してみてはいかがでしょうか。自然の中での小さな発見は、いつでも心を豊かにしてくれますよ。