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ビオトープ観察日記~「ファイトテルマータ」~

植物の葉と茎のすき間にできる小さな水たまり。これを生態学では「ファイトテルマータ」と呼びます。 

一見ただの水たまりですが、小さな昆虫にとっては大きな天敵から身を守れる大切な「隠れ家」です。あえてここに産卵する生き物もいるほど、貴重な住処になっています。 

マコモなどの水生植物が生い茂る「みなとアクルス」のビオトープも、まさにこうした命を育む場所です。5年目の動植物調査では83種の昆虫類が確認され、シオカラトンボのヤゴなども見つかりました。 

広い池では魚に食べられてしまうヤゴにとって、こうした小さな水空間は無事に成虫へ育つための絶好の避難所です。しかし、狭いスペースだからこそ仲間同士の生存競争が起きることもあり、ミクロな世界の中でもたくましい命のドラマが繰り広げられています。 

一見穏やかなビオトープも、じっくり覗いてみると新しい世界が見えてきます。お越しの際は、ぜひ足元の小さな命に目を向けてみてください。 

1枚目の写真には、ヌマガエルが。
2枚目の写真には、イトトンボが。
3枚目の写真には、シオカラトンボが映っています。